生みの苦しみ、生みの喜び
先週、彦根市の高校の生徒さんが2日間、鉄工事業部にインターンシップ(職場体験)に来てくれました。
画像は実習中の様子です。
弊社の仕事の流れを知ってもらったり、溶接の基本を経験してもらうために、若手社員と一緒になって『部室で使う椅子』を作ってくれました。
ちなみに彼はサッカー部。とても礼儀正しくて、真面目で、それでいて人当たりもよくて、私も逆に勉強させられる部分がたくさんありました。
2日間のなかでもっとも実習生の彼が苦労したのは、椅子の図面を考えることでもなく、材料を切って準備することでもなく、実製作の溶接でもありませんでした。『限られた時間のなかで何を創るのか。』この最初のスタートを考えることが一番難しかったと思います。
0から考えて何かを創りあげることは、とても頭を使い、ハートをすり減らし、手を動かせないもどかしさとも戦わないといけません。けれど方向が決まったとき、雲がパッと開いて、手を動かすうちにどんどん心も晴れていく。そして完成したときは、0だったときの最初の苦い過程が良いスパイスとなって、達成感を増幅させてくれる。
と、上記のような心の動きが、どこまで彼の中に宿ったのかは正直わかりませんが笑
少なくとも、最後に彼と話をしたときの内容やきららかな笑顔から、ひとつのことをやり遂げた自信を感じました。
インターンシップというのは一期一会ですが、来てくれた生徒さんが今後の人生を考える上でのプラスになればと願うとともに、私自身もフレッシュな気持ちを思い出すための刺激にさせてもらってます。
写真は完成した作品です。大きくて自転車では運べなかったので、また学校に届けに行きます♪